ロシア空軍「早期警戒機」の工場を破壊?ウクライナの無人機が襲撃か 厳重な防空網も突破
ロシアにとってはかなりの痛手。
「次世代早期警戒機」の試験も行う航空機工場が攻撃される
イギリス国防省は2024年3月12日、ウクライナ軍の無人航空機が、ロシアのロストフ地方タガンログにあるベリエフ航空機工場を襲撃したとの分析を発表しました。攻撃は3月9日に実施されたとしています。
ベリエフ航空機工場は、ロシア空軍のA-50早期警戒管制機の製造、アップグレード、保守、修理を担当。また、次世代早期警戒機であるA-100の試験を実施しているほか、長距離爆撃機や輸送機の保守も手がけています。ロシアにとっては非常に重要な施設のため、敷地の周囲には常に防空システムが配置されているといいます。
A-50は、目標検知や味方戦闘機の指揮などを主な任務とする軍用機で、ロシア空軍にとっては広域を見通す「目」であり、価格も非常に高価です。ロシア空軍は2月、この機体を立て続けに2機失っています。
イギリス国防省は、A-50の喪失により、ロシア空軍は状況認識能力を著しく低下させる可能性が高いと指摘。無人機による工場への攻撃後、オンライン上では、A-50に関連する2つの大きな建物の損傷を示す画像が拡散されたとしています。この建物は、大規模なメンテナンス中に航空機を保護するために使用されていた可能性が高いと指摘しています。
なお、A-50をめぐっては、ロシアの国営企業ロステックのセルゲイ・チェメゾフCEOが2月、同機を再生産する方針に言及していました。
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