吉村知事「空飛ぶクルマはヘリやん!違う」ではどんな乗りもの? かなりの人がクルマと言い張る理由とは
細かいルール作りもこれからである乗りもの
なお、かなり前から「空飛ぶクルマ」の実験は行われていますが、国の許可が必要な屋外スペースにおいて日本で初めて有人飛行が行われたのは2023年3月14日で、ごくごく最近となっており、厳密なルール作りはこれからといった状況になっています。
2024年3月現在、マルチコプタータイプの空飛ぶクルマは、垂直離着陸飛行機・マルチローターと規定されています。ヘリコプターと類似した飛行特性を有するとされ、有視界気象状態の要件は現行のヘリコプターと同様の扱いになっています。
「やっぱりヘリじゃん」とツッコミが入りそうですが、国土交通省は、ヘリコプターなどの回転翼機のように500時間以上の訓練を求めることが適切かについては検討する必要があるとしています。“クルマ”というだけにもっと手軽にしたいという目標はあるようです。
その際に重要になってくるのが航空法の改正であり、三菱総合研究所の「空飛ぶクルマの実現に向けた制度整備等に関する調査」の報告によると、飛行エリアは現在航空法が定める「最低安全高度」である150m未満の空域での飛行に対応することが課題としています。
この空域で「空飛ぶクルマ」の運行が認められれば、道路交通法や航空法の制約を受けないため、空飛ぶクルマの独自ルール作りに役立つ可能性があります。
【了】
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