世界最大級! 巡視船「しきしま」進水 既存船はボロボロ 海上保安庁“待望の新船”

姉妹船は鹿児島に重点的に配備されています。

先代「しきしま」は間もなく解役の予定

 海上保安庁向けの新造巡視船「しきしま」が2024年3月13日(水)、山口県にある三菱重工下関造船所江浦工場で進水しました。

 巡視船「しきしま」は、れいめい型巡視船の4番船として、2021(令和3)年度補正予算で建造された船で、40mm単装機関砲と20mm多銃身機銃を2基ずつ装備するほか、「スーパーピューマ225」型ヘリコプターを搭載します。

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三菱重工下関造船所で進水した「しきしま」(画像:海上保安庁)。

 通常、搭載するヘリコプターは1機のみですが、緊急時などの際は2機搭載でき、格納庫や発着甲板の移送レールなども2機分用意されています。ほかにも、停船命令等表示装置、遠隔監視採証装置、遠隔放水銃などを備えています。

 従来、同名のヘリコプター搭載型巡視船、先代「しきしま」が鹿児島市の第十管区海上保安本部に配備されていましたが、同船は国土交通省が作成した評価書において「老朽化が極めて進行し、業務執行のみならず、船内生活もままならない状況」と明言されていました。

 そのため、船齢延長の改修工事などをせずに新造船で更新することが決まり、このたび後継となる同名船の進水となった形です。

 なお、新しい「しきしま」は2025年前半に就役予定ですが、老朽化した既存の「しきしま」はそれを待たず来月(4月)15日付けで解役する予定です。

【了】

【竣工後はこんな感じ】先行して活躍中の姉妹船「れいめい」ほか(写真)

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