アメリカ軍「鼻長くするの辞めます!」70年近く使った自走砲のアップデートをついに断念か
砲身はもう伸びない?
流石に砲身を長くしすぎたか?
アメリカの防衛系メディア「Defense News」は2024年3月12日、アメリカ陸軍が拡張射程砲兵(ERCA)プログラムを中止したと報じました。
報道によると、この中止は3月8日に開かれた2025会計年度予算要求に関する会見で、ダグ・ブッシュ陸軍次官補が明らかにしたといい、昨秋にテストを終了していたことと、すぐに戦力化できる状態ではないことが伝えられたそうです。
ERCAは、M109A6「パラディン」自走榴弾砲に58口径の砲身を装備することにより、155mm榴弾砲の射程を70kmまで伸ばそうという計画で、2018年から行われていました。M109A6「パラディン」の原型であるM109は1950年代に開発が開始され、1960年代からアメリカ陸軍で使用されていますが、新型自走砲の導入の案が出る度、これまで砲身を新規のものにすることで対応してきました。
なお、中止の理由は砲身の摩耗などの技術的問題にあったようです。アメリカ陸軍は今後、砲弾の研究は続ける意向があるものの、自走砲に関しては入手可能なものを活用していくという方針です。
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