超異端「海上スレスレを爆速飛行」する航空機、実現できるの? 浮かんでは消えてきたコンセプト“現代版”が世に出てきた!

飛行機としては異形のルックスをもち、海面スレスレを高速飛行する「地面効果翼機」の開発がトレンドとなっており、シンガポールの企業も受注を獲得しています。実現の可能性はあるのでしょうか。

すっごい昔からあったのに…長年の課題とは

「エアフィッシュ」の異形ともいえる姿は、もちろん注目を集め、そのうえ、STエンジニアリングが「エアフィッシュ8」と呼ぶバージョンの機体について、トルコのスタートアップ企業が10機発注し、さらに10機のオプション購入へ基本合意したと発表がありました。

「エアフィッシュ8」は観光や民間輸送に使用されるということで、2人の乗組員と1000kgの貨物、または8人の乗客を載せることができるということです。さらには、米海兵隊も興味を示しているとの報道もショー期間中に流れていました。

 ただし、「空飛ぶ魚」が大々的に普及するかは不確定な要素が存在します。

 地面効果翼機には大きな弱点があります。飛行速度は船よりも格段に速いのですが、海面スレスレの“高度”は荒天で波が高いと危険が伴います。そのうえ、多くの船舶が行きかう場所ではその高速性が仇となり、他の船舶との衝突が懸念されるのです。

 また、左右へ曲がる際も、翼の端が海面に接触する危険を避けるため、旋回半径も大きくなってしまいます。

 いずれも地面効果翼機の利点の裏返しが弱点となっていることもあり、これこそが、長年コンセプトのみが語り継がれながらも、ときおり開発話が“ゾンビ”のように現れてきた背景でもあるのです。

 しかし、現代でもHISが出資した米国企業やSTエンジニアリングのように取り組む企業を見ると、交通機関としての魅力はあることは間違いないでしょう。現代の技術が過去の“失敗の歴史”を塗り替えられるか、興味深く見守っていきたいものです。

【了】

【写真】全部怪物だわ… 過去~現代の「空飛ぶ船たち」イッキ見

Writer:

飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス