常磐線史上“最速”! 定期列車より速い臨時特急を運行へ あの駅この駅とにかく飛ばす!!

福島県浜通りにおける伝統行事「相馬野馬追」開催にあわせ、JR東日本は常磐線で臨時特急「相馬野馬追号」を運行します。これは全ての定期特急が停車する勝田駅や日立駅を通過し、なんと常磐線史上「最速」の列車でもあります。

水戸駅を出てから本領発揮!

 イベントや多客期に運行される臨時特急は、基本的に定期列車のダイヤのあいだを縫って走る存在ですから、臨時特急は定期特急より時間がかかります。極端な例だと、定期列車より4時間20分も余計にかかる、出雲市→東京間の臨時寝台特急「サンライズ出雲92号」(16時間31分)などがあります。
 
 しかし、2024年5月26日(日)にJR常磐線で運行される臨時特急「相馬野馬追号」は、その例に当てはまりません。とにかく“速い”臨時列車です。

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JR常磐線の特急形E657系電車(安藤昌季撮影)。

 この列車は東京駅を午前6時16分に出発。途中駅は、上野6時22分発、柏6時43分発、土浦7時4分発、水戸7時33分発です。定期特急における東京~水戸間の最速は1時間12分なのに対し、「相馬野馬追号」は柏駅、土浦駅に停車するため所要1時間16分と、ここでは定期特急に軍配が上がります。

 ところが、水戸駅を出てからがこの列車の真骨頂です。

 次のいわき駅までは所要時間55分。途中駅は無停車です。94.1kmを55分ですから、停車時間を含めた平均速度である表定速度は102.6km/h。定期列車で最速の「ひたち7号」は、同区間で勝田、日立、磯原、泉、湯本の各駅に停車し、所要1時間1分、表定速度92.5km/hなので、「相馬野馬追号」の方が速く走ります。

「なんと...!」これが臨時「相馬野馬追号」のダイヤです

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