ここが終点? 「埼玉の首都高」延伸地点がどうにも中途半端に見えるワケ 「圏央道までつないで」要望も
さいたま市に通じる首都高をさらに北、上尾市内まで延伸させる「新大宮上尾道路」の事業が進んでいます。しかし、圏央道まではつながらず、さらなる延伸の要望も。なぜ中途半端な場所までなのでしょうか。
首都高の延伸部「新大宮上尾道路」の終点とは
2024年3月現在、首都高S5埼玉大宮線を与野JCTから北へ延伸させる「新大宮上尾道路」の事業が進んでいます。
「新大宮上尾道路」は、さいたま市内の与野JCTから、上尾市内の「上尾南」までの8.0km。国道17号「新大宮バイパス」「上尾道路」の中央部に自動車専用の高架部を設ける事業です。上尾道路は圏央道の桶川北本ICへ通じています。
ただ、首都高は圏央道まではつながりません。
現在の新大宮上尾道路の事業区間は8.0km、上尾道路と県道が交わる「堤崎」交差点付近に、終点の上尾南出入口(仮称)が設けられます。どことなく中途半端に思えるのも無理はなく、埼玉県やさいたま市も、圏央道までの早期事業化を求めています。
なぜここが終点なのか。桶川北本ICから南へ、上尾道路を走ってみました。
上尾道路のI期区間(宮前ICー桶川北本IC、11.0km)は2016年に全線開通。幅57mという巨大な用地はほぼ確保されているものの、一部が暫定2車線になっています。
沿道はもともと農地であり、上尾市内の大部分は、住宅がポツポツ見られる程度。住民の利便性を確保するために設けられた、幅57mの道路をまたぐ巨大な歩道橋がいくつも架かっているのが目立ちます。
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