“盗んだバイク”行く先は解ってる? 盗難二輪車を「持ち主に返す仕組み」に警察も注目
バイク盗難増加 水際対策がますます重要に
警察庁の統計によると、2023年のバイク盗難件数は9946件。前年比で約2000件増加しています。2023年の刑法犯の認知件数も戦後最少となった2021年から2年連続して増加しています。一方、同年中のバイク盗難の検挙件数は1717件で、検挙率は17.2%に留まります。
警察庁犯罪抑止対策室も、この傾向に注目しています。
「被害品が古物商に持ち込まれるという事例も確認がされ、警察だけでなく、関係する団体、事業者、地域の方々が連携、共同して、防犯活動に取り組み地域全体で防犯力を強化していくことが非常に重要だと考えています。我が国の治安水準を一層高いレベルにするために、官民の連携を図りながら、各種対策を進めてまいりたい」
減少傾向にあったバイクの盗難被害が、再び上昇に転じている今、盗難車を売買させない水際対策の役割は、ますます重要になっています。
【了】
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。
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