「百発百中のミサイル!」発射から命中までのノーカット動画 ウクライナが公開
視界が開けた平原では効果的なのかも。
すでに8000基以上がウクライナで使用中
ウクライナ国防省は2024年4月1日、対戦車ミサイル「ジャベリン」でロシア軍車両を撃破する一連の様子を映像で公開しました。
「ジャベリン」は、歩兵ひとりで携行・射撃が可能な肩撃ち式の対戦車ミサイルです。最大有効射程は三脚を用いた場合は4000m、今回のように歩兵が肩撃ちする場合は2500mとされています。目標をロックオンすると熱線画像イメージ(熱を発する物体を画像化する)をミサイルが記憶するので、発射したら誘導し続ける必要はなく、その場を退避する、いわゆる「撃ちっ放し」が可能です。
公開映像では、草むらの中にいる歩兵がジャベリンをロシア戦車に対して引き金を引くと、射出されたミサイルが彼方を土煙を立てながら走る車両へ向けて飛んで行きます。そして、数秒遅れてその車両に火柱が立ち、命中したことがわかるというものです。
今回、公開された映像のように、地面の起伏が少ない平原地帯では数百m、場合によっては1km以上先まで見渡せるため、はるか遠くを行く移動目標に対して一撃を加えること可能で、かつ命中までミサイルを追い続けることが可能といえるでしょう。
なお、2023年にアメリカ政府が発表した情報では、ウクライナには8000基以上の「ジャベリン」が配備されているとのことです。
メーカーのロッキード・マーチンおよびレイセオンは、ロックオンした目標に対する命中率は95%とPRしており、今回の映像公開においてもウクライナ国防省は、「ジャベリンは射撃を外すことはありません」と明記していました。
【了】
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