「トラックだらけのカオス」夜の高速SA・PA駐車場に“秩序”もたらすか? 全国初の新駐車方式とは

NEXCO西日本がSA・PA駐車場の大型車について“新方式”の導入を山陽道で検討しています。駐車マスを増やしても増やしても、夜間はトラックであふれてしまう現状に、別のアプローチは効果を発揮するでしょうか。

「出発時間が分からない」からカオスに?

 深夜のSA・PAでは、駐車マスが埋まると、今度は駐車中のトラックの後ろに横付けする形で、通路に縦列駐車するという光景が見られます。通路に停めるトラックとしては、「どうせ長く止めるし、(駐車マスに入っているトラックは)前から出られるからいいでしょ」というわけです。

 NEXCO西日本は以前、縦に2マスをつなげて整備した大型の縦列レイアウトでも同じことが起こり、結局、出られなくなるトラックもあったと話しました。

 この問題を解決するため、いち早く、佐波川SAの上り線に導入したのが、駐車マスの「V字レイアウト」でした。

 車両はバックで入庫、V字の反対側の車両とお尻を向き合わせて駐車する形になり、それぞれ前進で出庫します。これならば「間違いなく前進で出庫するとわかる」ため、通路への駐車も防げると考えたと話していました。

 こうした状況に対し、今回の「出発時間ごとにびっちり列をつくる」複数縦列式ならば、「どうせ長く停めるし……」とはならないかもしれません。NEXCO西日本は複数縦列式について、あくまで駐車マスの効率化・最大化が主眼にあるとしつつ、「長時間の休憩をされたいのか、短時間の駐車か、ニーズに応じて振り分けることになる」と話しました。

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大型車用駐車マス「V字レイアウト」が導入されている佐波川SA上り線(画像:Google)。

 NEXCO各社は近年、駐車マスを増やすことだけでなく、このように駐車場内へ“時間”の概念を導入するアプローチも試みています。2023年11月から順次導入されている60分以内の「短時間限定駐車マス」なども、その一環でしょう。

 さらに、中長期的な試みとして、一定時間以上の利用の「有料化」を視野に入れています。駐車マスの効率化と時間の概念を取り入れることによる整流化の双方を図る複数縦列式も、その試金石になるかもしれません。

【了】

【これならルール無視撲滅?】全国初の「複数縦列式」駐車場とは(画像)

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