長ぁ~い「ダブル連結トラック」なぜ普及しない? 物流問題の切り札 メーカー担当者がこぼした課題

最大全長25m、大型トラック2台分の荷物を一度に運べる「ダブル連結トラック」の冷凍車仕様が展示されました。正式導入から5年経ち、全国走れるようになったものの、課題はまだまだ残っているようです。

異なる会社同士のシェアリングもOK!

 ダブル連結トラックは、2017年の実験走行を経て2019年より大手運送会社によって運行が始まりました。これまでの道路交通法でもフルトラクターによって車両を牽引することはできましたが、この時の規制緩和によって全長25mの車両まで公道走行が可能になっています。

 これにより、搭載貨物が増えるだけでなく、牽引車両、すなわちトラクター側の車体についても従来のような汎用性の乏しい専用車両だけでなく、一般的なセミ・トレーラーでも牽引できるようになりました。

 今回、「日本トレクス」が出展したダブル連結トラックは「ドリー分離式」と呼ばれるもので、後ろ側の車両(被牽引車)は一般的なトレーラーで牽引されているセミ・トレーラーとまったく同じ規格となっています。

 これにより、ダブル連結トラックは途中の中継地点で前後の車両を切り離して、前側車体(フルトラクター)は単独で走行し、後ろのセミ・トレーラーは別のトレーラーヘッド(トラクター)によって異なる目的地へと移送する、といった柔軟な運行が可能となります。

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日本トレクスが提案するドリー分離式のダブル連結トラックの運行例(画像:日本トレクス)。

 従来のトラックやトレーラーでは、単独車で複数の目的地に配送を行う場合、荷物の混載や目的地ごとでの荷下ろしが必要となり、空荷の発生率低下や輸送効率の向上とは裏腹に、ドライバーには拘束時間の延長や運転以外の業務への従事など大きな負担を強いていました。ダブル連結トラックなら、車両自体の特性で運行の効率化と柔軟性を達成することができ、物流業界にとっては積載能力の増大以外にもメリットとなります。

 すでに、ドリー非分離式のトレーラーについては、ヤマト運輸、西濃運輸、日本通運、日本郵便が、神奈川県~大阪府の運行区間を使って前後車両で会社が異なる共同輸送を行っており、今後は運行をより細分化することで、さらなる効率化が図られていくことでしょう。

【見たことある?】走行中は近づけない ダブル連結トラック曲るための重要部分(写真)

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