エンジンそこ!? ロシアの「超高く飛ぶ航空機」が異形すぎる件 でもなんか既視感が…!

ウクライナ侵攻後に話題に上るようになった航空機のひとつが、ロシアの高々度偵察機・地球観測研究機ミャシシチョフM-55です。この機は異形のルックスが特徴ですが、西側のある航空機に似ている、とも言われています。

異形のルックス、何が強み?

 M-55では「双ブーム式」と呼ばれる翼構成を採用しています。これは、エンジンの高熱の排気へ伸ばした胴体をさらすことなく、垂直尾翼と水平尾翼をより後ろに配置し、操縦の安定性を確保できるというメリットがあります。左右のブームの最後部をつなぐ部分は水平安定板になり、空気の薄い高々度でも飛行性能を確保しやすいでしょう。

 そしてM-55の胴体が太いのは、米国など西側陣営に比べて大きく重い旧ソ連を含めたロシアの偵察機材を収納するためだったと思われます。

Large 20240614 01
U-2偵察機(画像:アメリカ空軍)。

 とはいえ、ロシアが今回、1機しか稼働していないと伝えられるM-55にまで偵察ポッドを搭載し試験を行ったところに、高々度無人偵察機の有無や、ウクライナ上空の制空能力といった面での、ロシア側の困窮が透けて見えると思うのは筆者(清水次郎)だけではないと思います。

 ただし、ほとんどの航空機が飛ばない高度2万m以上を飛行できる有人機は、まだ活躍の場があるということを、M-55がU-2とともに示したのも間違いないでしょう。M-55の名を聞く機会がこれから増えるとすれば、それは、ロシアがウクライナの電子・電波情報収集に血眼でいて、侵攻をやめるつもりはないことを示していると言えそうです。

【了】

【写真】変態設計だろ…これが「ソ連版U-2」全貌です

Writer:

飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス