日本唯一のレア種別「特快速」どんな意味? 乗ったら確かに速い! 急勾配をカッ飛ばす路線
きつくなっていく勾配
6時53分発の神鉄道場駅では30人ほどが乗車。車内の雰囲気がラッシュ時らしくなってきました。物見遊山で乗っている筆者が座席を埋めるのも気兼ねするので、運転席の後ろに移動。3000系は窓が大きく前面がよく見えました。6時56分発の道場南口駅では乗車ゼロ。単線で、そこまで住宅は増えていない区間であり、のんびりした自然の中を走ります。最高速度は80km/hで、なかなかのスピード感でした。
二郎駅には6時57分着。40人ほどが乗車し、立ち客で後ろが見通せなくなりました。田尾寺駅では列車両数増加に備え、ホームの延長された部分が柵で仕切られています。ここでも30人ほどが乗車。まだ7時ちょうどなのに、かなりの乗車率だと感じました。
田尾寺駅を出発すると、複線用の用地が確保されており、準大手私鉄だったこともある神戸電鉄の潜在需要を感じさせます。7時4分着の岡場駅では40人ほどが乗り込みました。
特快速はここまで各駅に停車しましたが、ここから五社駅、有馬口駅を通過します。三田線で通過駅があるのは特快速だけです。勾配や曲線もきつくなってきました。三田線の最急勾配である33.3パーミルを示す標識も目に入ります。パーミルとは千分率で、この場合は1000m進むと33.3mの坂を登るという意味です。JRなら「最大の難所」レベルの勾配ですが、対策された神戸電鉄の電車はスムーズに走っていきました。
有馬温泉への支線が分岐する有馬口駅を通過すると、有馬線に入りました。ここからは六甲連山を越える線形で、勾配がさらにきつくなります。唐櫃台(からとだい)駅を通過すると、45.4パーミルの急勾配。車内でも坂なのが分かるほどの傾斜で、景色も迫力がありました。
>山の街駅では23人が乗車しました。
他の駅では〇人ほどという表現ですが、車内から山の街駅で乗車する乗客を数えることができたのでしょうか?
>新開地駅構内は山陽電鉄とつながっており
違います。阪神電鉄(神戸高速線)です。