“国鉄イチ豪華”実は船だった!? 「青函航路」の栄枯盛衰 所要時間“新幹線並み”の民間船もいた!

青森港と函館港とを結ぶ青函航路。その始まりは江戸時代、まだ開国もしていない時期だったとか。長く鉄道連絡船も就航し、日本の近代史と共に歩み続けた航路は、まだまだ健在です。

現在のフェリーの設備は?

 現在の津軽海峡フェリーの青函航路は、2016(平成28)年から2020年に建造された「ブルードルフィン」「ブルーハピネス」「ブルールミナス」です。接客施設はベッドやシャワールーム、応接スペースを備えた豪華2人用個室の「スイート」と、マットレスに寝転がれる「コンフォート」、カーペット敷きの「スタンダード」、進行方向の景色を楽しめる「ビューシート」と豊富。売店や電子レンジで冷凍食品を温められる「オートショップ」、ペットと過ごせる「ドッグルーム」、共用シャワールームやゲームコーナーなどもあり、中距離航路に近い設備を備えます。

 一方の青函フェリーは2000(平成12)年より旅客輸送を開始し、2009(平成21)年に「あさかぜ21」、2014(平成26)年に「はやぶさ」(4代目)、2023年に「はやぶさII」、2024年に「はやぶさIII」を投入。なお「はやぶさ」の名を持つ3隻はほぼ同型船です。

「はやぶさ」型の設備はベッド2台と洗面所、応接スペースを設けた「ステートルーム」(2人用)のほか、ベッドが2段となって4人までに対応した「ステートルーム」、リクライニングシートを備えた「2等椅子席」、カーペット敷きの「2等室」、ドライバーのみ利用できる寝台設備「ドライバールーム」で、一部座席やエレベーターはバリアフリーに対応しています。売店はなく、代わりに自動販売機があります。共用シャワールームが備わるのは津軽海峡フェリーと同じですが、ボディーソープ、シャンプー、タオルはありません。

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青函フェリーが2023年に導入した「はやぶさII」(安藤昌季撮影)。

 運賃は青函フェリーの2200~2700円(ステートルーム利用の場合は+1室6500円)に対し、津軽海峡フェリーは2860~7830円。運賃は青函フェリー、設備は津軽海峡フェリーと棲み分けされています。

 どちらのフェリーにせよ船内はきれいであり、のんびりとした船旅が楽しめます。乗船した際には、青函航路の伝統に思いを馳せてもよいでしょう。

【了】

※誤字を修正しました(7月14日17時00分)。

【写真】豪華! 現代の青函航路のフェリー船内

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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