「戦車にもなる」「負傷者も運べる」実はほぼラジコン!? 変幻自在の「ロボ車両」戦場を変える? 陸自はどう使うのか
陸自も導入 その使い道は?
防衛省は令和5年度(2022年度)から、5年以内に防衛力を強化するための施策の一つとして、「無人アセット防衛能力」の整備を打ち出しています。その一環として2024年3月にテーミスを導入するとも発表しています。
ミルレム・ロボティクスは防衛省からテーミス3両を受注したと発表していますが、これはUGVを早期戦力化するための試験導入分で、陸上自衛隊による試験結果が良好ならば、追加調達や日本でのライセンス生産もあるのではないかと筆者は思います。
防衛省はUGVを偵察や駐屯地(基地)の警備などで活用していく方針を示しており、負傷兵の後送などに活用していくのかは未知数ですが、有事だけでなく大規模災害の救助活動においても有用と考えられる救命用途での活用も、検討すべきではないかと筆者は思います。
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Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
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