夜行バス代わりに「新幹線+フェリー」がすんごいラクだった! それができちゃう航路とは? 豪華客室“お試し”できる!
我が国に長距離航路はいくつかありますが、ルート上で2回寄港するのは敦賀~苫小牧航路だけです。新潟港と秋田港に立ち寄るため、新潟~秋田間など区間利用も可能。移動の選択肢が広がる新日本海フェリー「らいらっく」を紹介します。
特別食堂「グリル」は上級船室客専用
リーズナブルなのは4タイプが存在する、非個室タイプの「ツーリスト」クラスです。「ツーリストS」は入口がカーテンなもののほぼ1人用個室となるタイプで、テレビも備わっています。「ツーリストA」は寝台のみのスペースで、入口がロールカーテンで完全に区切れる設備です。「ツーリストB」は大部屋に2段ベッドが並んでいるタイプで、ベッドはカーテンで仕切ることができます。「ツーリストJ」は、カーペット敷きの解放客室です。
特別な設備はありませんが、「ツーリストJ」以外はコンセントが備わっています。なおほかにも、ドライバー向けの個室寝台、浴室、食堂、娯楽室があります。

共用施設は3階のエントランス。吹き抜けで解放感があり、弘前ねぷたも飾られています。案内所はスタッフが常駐し、洗濯グッズも購入できます。
供食設備はレストラン、カフェ、グリルです。レストランは広々としたファミリーレストラン風のスペース。朝食、昼食、夕食がそれぞれ別メニューで、和洋中の様々な料理が供されます。カフェではレストランの営業時間外にちょっとした軽食や飲料が販売されています。
「グリル」は予約客、あるいは上級船室客専用の特別食堂で、コース料理が供されます。いずれも新潟港→秋田港間では営業していないのが残念です。
寝台特急あけぼのが健在だった頃から、東京から津軽へ行くのに、何度もこの方法を使っているが…
新潟港発22時30分、秋田港着5時前後。寝るだけのためにスイートを奮発するなんて、全くの無駄。私は和室が好きで、ステートBの和室にすることが多いが、カプセルホテルのようなツーリストクラスでも十分だろう。風呂もあるし。
苫小牧まで行くなら、スイートやデラックスも大変良い。船ならではの、ゆったりした気分を味わえる。
苫小牧港は、西ではない!!
新日本海フェリーの発着する苫小牧東港は、苫小牧市街からはるか離れた浜厚真のあたり。周囲は原野ばかり。徒歩乗船客向けに、南千歳駅までの連絡バスがあるが、45分くらいかかる。南千歳駅から乗るなら、前日までの予約が必要。こうした事情を知らないと、乗船券がパーになる!!