夜行バス代わりに「新幹線+フェリー」がすんごいラクだった! それができちゃう航路とは? 豪華客室“お試し”できる!

我が国に長距離航路はいくつかありますが、ルート上で2回寄港するのは敦賀~苫小牧航路だけです。新潟港と秋田港に立ち寄るため、新潟~秋田間など区間利用も可能。移動の選択肢が広がる新日本海フェリー「らいらっく」を紹介します。

いつかは全区間通しで乗ってみたい

 娯楽設備は、ソファを備え昼間は風景が楽しめる「フォワードサロン」、ゲーム機やスロットのあるゲームコーナー、持ち込んだDVDを楽しめるDVDコーナー、映画を見られるコンファレンスルーム、エアホッケーを楽しめるスポーツコーナー、グッズやお土産が買えるショップ、飲料やカップ麺を買える自動販売機コーナー(お湯は別の場所の給湯機を利用)です。机のある「ビジネスコーナー」もありますが、海上ではインターネットは使えないので、書類整理などに向いています。

 大型船舶の定番設備である大浴場にはサウナもあります。共用トイレ内にはランドリーもあり、洗濯もできます。ペット向け個室は備わりませんが、ペットを預けられるケージはあります。

 設備が多彩で退屈せず、乗船したのは初夏だったこともあり、日本海は穏やか。速力がほかの新日本海フェリーより低いためか、エンジン音も小さめでした。

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ビジネスコーナー(2024年6月、安藤昌季撮影)。

「スイート」に戻り、展望テラスの椅子で海を眺めます。潮風を浴びた後はバスルームで入浴。シャワーブースが区切られているところに高級感を感じました。ベッドはさすがの寝心地で、体が包まれるように沈み込みます。

 5時5分、秋田港到着。早朝ですが到着後は整備などの関係で、下船客は船内に留まれません。ただ、秋田港フェリーターミナルは早朝からレストランが営業しており土産物も買えますので、連絡バス出発まで困ることはありません。

 今回は全体の5分の1ほどの乗船でしたが、いつか全区間に乗船してみたいと思える楽しい船旅でした。

【了】

※一部修正しました(7月5日11時00分)。

【写真】広くて豪華! これが最上級設備「スイート」です

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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