ついに出た「軍用ジムニー」ゴリッゴリの武装可能!? 欧州の名門メーカー初めて「ジムニーで作ってみた」

パリで開催の防衛見本市「ユーロサトリ2024」に、日本でも人気の軽四輪SUV「ジムニー」がベースの軍用四駆が展示されていました。ただ、見た感じかなり改造されており、その面影はほとんどない状況でした。

製造は「改造ランクル」手がける仏企業

 この車両は、フランスの防衛系企業であるテクナム社が、市販されているジムニーシエラをカスタムしたものです。

 同社は軍隊や警察などといった法執行機関向けの特殊車両を主に手掛ける架装メーカーです。そのため、車両そのものは新規で開発しておらず、市販車を仕入れて相応の改造を施し、顧客に引き渡しています。同社は、すでにトヨタのランドクルーザーをベースにした「マスティック」シリーズを製造し、フランス軍などに納入しています。

 現在も、このマスティックを主力商品として、装甲キャビンと銃座を追加した装甲車タイプから、シャシーと車軸を追加し3軸6輪にストレッチしたトラックタイプまで、さまざまな軍用仕様の改造ランクルを販売しています。

 ただ、スズキのジムニーをベース車にしたのはこの「フィネック2」が初めてだそうです。

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「ユーロサトリ2024」で披露された「フィネック2」(布留川 司撮影)。

 なお、「フィネック2」は軍隊での運用を想定していますが、その用途は通常の軍用車両とは異なります。というのも、この車両はオープントップ型式のため装甲という概念がなく、敵からの攻撃を受けた場合は非常に脆弱です。ですから、戦車や装甲車のように敵に正面から挑むようなことができません。

 むしろ、この車両が想定している使用方法というのは、少数で隠密的に行動する特殊部隊であり、敵地での単独行動や平時での対テロ作戦などでしょう。

「フィネック2」は昨年(2023年)発表されたばかりの新製品であるため、現時点では軍隊などへの納入は行われていません。しかし、テクナム社自体はフランス軍や各国の軍隊・警察組織への納入実績があり、前出のマスティックは、すでにアフリカ地域で実任務に投入されています。

 マスティックの運用実績が「フィネック2」にフィードバックされることは間違いないため、ひょっとしたら近い将来、「フィネック2」もどこかしらの最前線に投入されているかもしれません。

【了】

【後ろ姿は面影なし】軍用ジムニー「フィネック2」を前後左右イッキ見(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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