ロシア経済の「柱」もうガタガタ? “世界第2位”から陥落 兵器が破壊されまくる悪循環

アジア諸国で好調を維持するもウクライナ侵攻で…

 現在ロシアは、アジア諸国や中南米諸国、アフリカ諸国などにも広く兵器のセールスを行っています。

 これらの国々はヨーロッパ諸国や日本などに比べれば、ロシアに対して強硬な姿勢を示していません。このため、性能はそこそこで、アメリカをはじめとする自由主義陣営諸国の同種製品に比べれば安価なロシア製兵器には引き合いが多くありそうなものですが、現実はそうなっていません。

 前に述べたSIPRIによると、ロシアの兵器輸出は過去10年間で53%減少しています。ロシアの兵器輸出が振るわない最大の理由は、やはりウクライナ侵攻による国としてのイメージ悪化と、その兵器が実戦で必ずしも芳しくない結果を残しているためなのでしょう。ウクライナの戦場では、度々ロシア兵器が撃破されている様子が動画などでネットに投稿されており、信用が揺らいでいます。

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2022年12月にハノイで行われた「ベトナムディフェンス2022」におけるロシア企業「ロスボロンエクスポルト」のブース。ウクライナ侵攻による対外イメージの低下に配慮してか、小規模な展示にとどまった(竹内 修撮影)。

 そのことに加え、ロシアが自由主義陣営諸国の国や企業に比べて、アジア諸国や中南米諸国、アフリカ諸国が望む兵器の国産化などへの対応やアフターサービスが、十分ではないからなのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【了】

【え…それ売り物じゃ!?】ロシア軍が戦場で「輸出用の戦車」を使うの図(写真)

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