熱がこもりやすい地下鉄「車内ひんやり」どう実現 昔は驚きの方法で冷やしていた!?

電車に欠かせない冷房は、熱い空気を車外へ排出していますが、これによって熱がこもりやすいのが地下鉄です。このため車両冷房の導入が遅かったとか。では、それ以前はどのように車内を冷やしていたのでしょうか。

かつては「トンネル内」を全て冷やしていた!?

 全国には未だに「非冷房」の鉄道車両もあるものの、ほとんどはエアコンを備え、夏場には欠かせない装備となりました。一般的にエアコンは、室内や車内を冷やし、外へ熱い空気を排出しています。では基本的に外気の排出がしづらい地下鉄はどうやって冷却しているのでしょうか。

Large 20240708 01
東京メトロ丸の内線内を走る車両(画像:写真AC)。

 夏場に地下鉄のトンネル内へ熱を排出すれば、駅のホームを含む全ての場所が灼熱地獄と化し、電車が駅に入ってくるたび熱風にさらされることに。そうならないために日本の地下鉄では試行錯誤が繰り返されていました。

 実は東京メトロによると、車両冷房の導入はほかの地上を走る鉄道と比べて遅く、1988年から1996年にかけて順次導入。車両が冷房化される以前は、駅のほか、トンネル内に冷房を設置し、路線を全体的に冷やしていたのだそうです。

 この方式が導入されたのは1971年のこと。戦前の開通時こそ地下鉄は「冬は暖かく、夏は涼しい」と言われていましたが、1964年に日比谷線が全通したころから高温対策が叫ばれるようになり設置されました。運転本数や両数が増え、相対的に地下鉄内の熱量が増加しており、1960年代後半には既に耐え難いものになっていたのです。

 路線内に冷房を置き始めた1970年代当時は冷房も巨大で消費電力も高く、装備するには地下鉄の車両には不向きでした。

 車両への設置が可能になった理由は、技術革新による車両の「省エネ化」が背景にあります。走るために必要な電力が少なくなったこと、また冷房装置も進化し排熱の少ないものが登場したことで、車両冷房の導入につながっていったといいます。

 東京メトロでは車内冷房が普及したことで、路線内の冷却設備は2006年を最後に全区間で廃止しています。

 ただ、それから約20年が経過した現在では、逆に地下鉄の冷房が“効きすぎる”という意見も。SNSでは「冷房が強すぎて寒すぎたので弱冷房車しか使ってない」「弱冷房車もっと増やせって言いたくなるほど最近の地下鉄さみーんだよな」「地下鉄に乗ってるけど冷え性の私には冷房が効きすぎて寒い」といった、夏場の車内の寒さを訴えるコメントも見られます。

【了】

【ある意味すげぇ…】これが、地下鉄の全てを冷やしていた時代です(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  4. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス