超異例「“民間の”空中給油機」が日本に来た! 実は世界の一大勢力 いったいどこの機体?

ドイツ空軍機来日ですっかりお祭り騒ぎの北海道千歳基地。そこに、見慣れぬ塗装のKC-135空中給油機が飛来して、大きな注目を集めています。この機体、じつは“民間機”でした。

民間企業としては世界最大の機数確保へ

 ところで、先ほど2024年5月の時点でMSMが保有するKC-135の機数は4機と書きましたが、今後はその数が大幅に増強されます。というのも、同社は同時期にフランス航空宇宙軍からKC-/C-135FRおよびKC-/C-135RGを合計14機購入する契約を結んだためです。2024年6月には、そのうち11機がすでにMSMへ譲渡されており、残る3機も今後順次引き渡されるとのこと。

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フランス航空宇宙軍では、KC-135に代わりA330MRTTを順次導入している(画像:フランス航空宇宙軍)。

 つまり、MSMでは将来的に合計18機ものKC-135を保有することになります。これは、民間企業が保有するKC-135の機数としては世界最大であるばかりか、KC-135を運用する各国空軍との比較においても、アメリカ空軍に次ぐ世界第2位の保有機数を誇ることになります。

 これまで、軍隊が営む機能の一部を外部の民間企業に委託する、いわゆる「アウトソーシング」化は幅広い分野で見られてきましたが、航空機を飛行させるコストを踏まえた場合、平時や訓練時に自国軍の空中給油機だけではなく、民間機も活用するメリットは大きいと筆者は考えます。今後、日本においてMSMが運用するKC-135を目にする機会は増えていくかもしれません。

【了】

【日本にいながら欧州成分を堪能!】日独共同訓練「ニッポンスカイ」の様子(画像)

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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