最新戦闘車両のコントローラー操ってみた!「ゲームしてる!?」そこは戦場

これなら揺れる車内でも操作可能

 そもそも「スカイレンジャー」は、対空自走砲の名称ではなく、レーダーや光学センサーといった探索追跡センサーが統合化された対空戦闘装置のシステム名です。対空砲は30mmと35mmの2種類があり、これら弾頭は目標近くで自動的に爆発する近接信管付きの空中炸裂弾となっています。そのため、航空機はもちろんのこと、最近の戦場では定番となったドローンなども迎撃することができます。

 砲塔はすべてがモジュール化されているため、砲やセンサーの構成をカスタマイズすることも可能で、展示されたゲームパッド式のコントローラーもそのオプションのひとつとのことでした。

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「スカイレンジャー30」には30mm対空砲だけでなく、赤外線誘導の対空ミサイルも搭載している(布留川 司撮影)。

 ゲームパッドには十字キーと2つのアナログスティック、それに複数のボタンがあり、コントローラー下部には人差し指で操作するトリガーボタンまで着いていました。ラインメタル社の担当者はこのようなコントローラーを採用した理由について、次のように説明しました。

「この対空砲は装甲車や歩兵戦闘車、さらには『レオパルト2』戦車のシャシーと組み合わせることが可能です。作戦中は荒地などを走るので、車内は非常に揺れることもあり、そのような状況下ではコンソールやモニターについたボタンや入力装置よりも、このように操作員が持つことができるコントローラーの方が正確で、かつ素早く操作できます」

 筆者も、このゲームパッドを使ってシミュレーターを操作しましたが、目標の探索から捕捉(いわゆるロックオン)と攻撃までの一連の操作がこのコントローラーのみで可能でした。

 その見た目から、「戦争のゲーム化」と揶揄する人がいるかもしれませんが、実際に触ってみた筆者の感想は明確に「NO」だと断言できます。

【操作性バツグン!】これが直感で操作できる最新の武器コントローラーです(写真)

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