一時漂流の「高速ジェット船」機関トラブルが他人事でないワケ 維持更新できる人材だいじょうぶ?
ノウハウ喪失まで待ったなし
今回の「セブンアイランド愛」の航行不能は、おそらく他の会社にとっても他人事ではないでしょう。
しかし、開発元のボーイングでは、最後に建造したジェットフォイルの引き渡しから40年近く経過しており、ノウハウを持つ技術者は残っていないと思われます。
一方、日本では前出のJRTTが、ジェットフォイルの建造を支援しようと制度を拡充し、共有建造においては、共有期間を通常(軽合金船)の9年から最長15年へ延長するなどしているほか、共有比率についても、一定の条件さえクリアすれば上限を70%まで引き上げています。
川崎重工も、ジェットフォイルのノウハウを維持するためには継続的な建造が必要としており、新技術を取り入れながら、エンジンを新しくするなどアップデートを図り、今後も事業を続けていく方針を示しています。
【了】
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