トヨタさん再販して!! 台湾のタクシーが「手放せない」意外な車種とは 「6台買った」「60万キロ乗った」 販売終了から8年

台湾のタクシーで、あるトヨタ車が根強い人気です。別車種への乗り換えが推奨されていても、「こんなクルマは他にない」と愛好するドライバーもいるほどです。

「シエンタに乗り換えて」それでもタクシーとして見かけるのは

 2000年代以降、台湾でタクシー車に多く採用されてきた車種が、トヨタの「ウィッシュ」です。日本国内モデルが2017年に生産終了となったのに先駆け、台湾でも2016年に生産・販売が終了しています。それでも、いまだ根強い人気を誇っています。

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2016年に台湾で生産・販売終了となったトヨタ・ウィッシュ。それでもなおタクシー業者の間で高い支持(2019年、古小姐撮影)。

 以降、TOYOTA TAIWANでは台湾におけるタクシーのメイン車種をシエンタに転じるよう販売促進を進めてきましたが、街中でシエンタのタクシーを見かけることは少なく、2024年現在もなお、ウィッシュのほうを圧倒的に多く目にします。

 ウィッシュのようないわゆる“背の低いミニバン”は、2000年代に多く登場したものの、今やほとんど廃止されています。しかしウィッシュは、日本国内でも「5ナンバーサイズである」ことや、「安全性、快適な走り、積載性のすべてを実現した」ことなどから、コンパクトミニバンのカテゴリーでは依然コアな支持があり、一部マニアからは復活を望む声もあるほど。

 台湾のタクシー業者の支持の高さは、日本の比ではなく、このこともまたウィッシュの素晴らしさを証明していると言って良いでしょう。実際にウィッシュを愛用しているタクシー事業者に話を聞きました。

 2024年4月に地震で甚大な被害を受けた台湾東部の花蓮エリアは、観光名所が点在している一方、公共交通機関に限りがあることからタクシー需要が多いエリアでもあります。この花蓮で長年、個人の観光タクシーを運行する「台灣花蓮觀光旅遊包車古小姐(以下、古小姐)」は、一家で事業を営んでいることもあり、2008年以降、過去6台のWISHを購入したと言います。

【つくづくいいクルマ…】これが台湾の「ド定番トヨタ車」です(写真)

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