トヨタさん再販して!! 台湾のタクシーが「手放せない」意外な車種とは 「6台買った」「60万キロ乗った」 販売終了から8年

台湾のタクシーで、あるトヨタ車が根強い人気です。別車種への乗り換えが推奨されていても、「こんなクルマは他にない」と愛好するドライバーもいるほどです。

険しい山間部での使用でも「60万キロ」を走破

 台湾でのウィッシュの新車価格は79万5000元。現在のレートに換算すれば日本円で400万円前後と、日本国内で200-300万円前後で販売されていたことを鑑みれば「台湾側から見た外車」ウィッシュは少々割高にも感じます。

 しかし、古小姐は「それでも素晴らしい車だ」と絶賛。主なウィッシュの利点を聞いてみました。

「まず燃費が良く故障が少ないこと。また、室内が広く積載性もあり、国内外の多くの旅行者の方に、より快適な安全を提供できます。特に花蓮の山間部の観光ドライブはカーブが多く、勾配も激しいです。こういった山間部での走破性においてもウィッシュは優れており、いまだに手放すことができません」

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6台のうちの1台に乗るドライバーの曾文翔さん(2024年、松田義人撮影)。

 聞けば、古小姐が購入した6台のうち、最も走行距離が多かったのは、なんと60万km。日本でも20万km以上走るタクシーは少なくないですが、前述の「花蓮特有の険しい立地」を鑑みれば、ウィッシュの優れた耐久性がよくわかります。

 ただ、古小姐が観光タクシーを運営する花蓮は、今年4月の地震により山間部の観光がしばらくできなくなりました。台湾の観光タクシーでウィッシュの特長やポテンシャルを感じられる機会も減ってしまったわけですが、最後に古小姐はこう話してくれました。

「花蓮には山間部だけでなく平地にも多彩な観光地がありますが、穏やかな道路でも、ウィッシュはもちろん安全・快適に走ることができます。生産・販売終了となったものの、私たちの子ども・孫の世代は『タクシー』と言えばウィッシュを思い浮かべます。いつか再び生産してほしいです」

【了】

【つくづくいいクルマ…】これが台湾の「ド定番トヨタ車」です(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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