「小田急多摩線の延伸」実現のカギ!? 相模原駅「ドデカ敷地」開発へ検討本格化

“小田急の延伸”前提で空間確保

「相模原駅北口地区」の土地利用計画で特徴的なのは、将来的な小田急多摩線の延伸を見据えて「南北道路」を整備し、道路下を延伸部の導入空間となるよう準備しておくという点です。

 小田急多摩線は、終点となっている唐木田からさらに南へ延伸し、相模原駅を経てJR相模線の上溝駅へ接続する構想があります。唐木田駅の先には、小田急線の車庫「喜多見検車区唐木田出張所」があり、延伸が実現した際は、留置線2本が本線として転用される見込みです。

 延伸は沿線自治体や学識経験者、鉄道会社などで構成する「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」が検討中。2019年の報告書では、相模原駅周辺地区について、延伸線の需要増加につながるように、着実なまちづくりに取り組む必要があると指摘しています。
 
 なお、小田急電鉄は多摩線の延伸について「コロナ禍を経てテレワークが定着し、鉄道利用に関わる社会環境も変化していることから、地元自治体のまちづくりによる需要創出を注視しつつ、関係者会議における検討に協力します」とのスタンスを示しています。

 多摩線の延伸には、先述の通り鉄道を核としたまちづくりが必須となることから、先んじて動きが出てきたといえそうです。今後、開発に向けた検討が本格化する見込みですが、延伸を見すえた導入空間が実際に活用されるかどうかは、未だ不透明な状況と言えます。

【了】

【画像】小田急線がココに延びてくる!? これが相模原駅の開発検討エリアです

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