お隣に機関車あげちゃって大丈夫? 奮闘する真岡鐵道「SLもおか」 御年90のSLが爆走!
きっぷの購入を考えるとタイトな乗り換え時間
茂木行き「SLもおか」は午前10時35分に下館駅を出発。気になったのは、JR水戸線との接続時間です。下館駅は、東北新幹線と接続する小山駅から6駅目ですが、小山方面からの列車は10時30分着と5分接続、また関東鉄道常総線の快速は、7分接続となる10時28分に到着します。
筆者はネット予約しましたが、係員にスマートフォンの予約画面を提示する方式でも、接続時間が短く感じました。なお当日のSL整理券を購入しようとする乗客は15人くらいいましたが、「きっぷの発券が間に合わないので、車内で購入してください」と案内されていました。ダイヤの都合もあるのだと思いますが、接続時間はもう少し長くてもよいのではないでしょうか。家族連れも多く、飲み物などが買えるように、15分程度の接続時間は必要とも感じられました。
ただし事情を知る乗客は1本前の列車で来ており、蒸気機関車の前で記念撮影をしていました。客車は国鉄型の50系です。1977(昭和52)年より製造されました。塗装が旧型客車と同じぶどう色2号で、白帯を巻いている以外はほぼ原型です。ちなみに「SLもおか」運行開始時は白帯でしたが、2010(平成22)年より赤帯となり、2024年からは「SLもおか」30周年を記念して白帯に戻りました。
車内はセミクロスシート。つり革もあります。事前予約でも座席指定はないので、各自が好きな席に座ります。乗客は5月・6月とも60人程度でした。座席定員はオハ50形が2両で160人、オハフ50形が1両68人。2号車のロングシート分は売店スペースなので、編成定員は212人です。乗車率30%程度で、1ボックスを1人で占拠できて快適でしたが、少し心配にもなりました。客車は非冷房のため窓が大きく開けられており、走り出すと風が吹き込み、トロッコ列車のよう。天井に扇風機も回っていました。
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