お隣に機関車あげちゃって大丈夫? 奮闘する真岡鐵道「SLもおか」 御年90のSLが爆走!

90歳のSL、かなりの高速運行!

 5月の乗車時は、インターネットで「ふるさとSL弁当」(1000円)を予約しました。SLの絵柄が入った「曲げわっぱ」に、筑西市産の食材を使用したおかずが入ったお弁当で、2号車の売店で受け取れます。味はよいですが、夏季は販売中止。販売時期でもインターネットでの予約購入のみで、当日販売はありません。

 とはいえ終点の茂木駅には駅そば屋があります。ホームページや車内放送で案内すれば、「何も食べられないかも」の不安が減ると感じました。

 列車は下館二高前駅を通過し、折本駅に停車。乗降はありませんでしたが、ここは2001(平成13)年に交換設備を復活させた駅です。真岡鐵道は、列車が1時間に2本の時間帯もあり、ローカル線としては利便性が高いと感じました。

 ひぐち駅を通過し、10時50分に久下田駅に停車。国宝資料・七宝小太刀御拵も展示されている「さむらい刀剣博物館」の最寄り駅です。続いて寺内駅、真岡駅と連続停車しますが、驚いたのは速度が速いこと。スマートフォンで計測すると、直線区間では最高で57km/hでした。C12形の設計最高速度は70km/hですから、「90歳のSLが必死に走っている」感が伝わってきます。

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益子駅(安藤昌季撮影)。

 真岡駅では10分間停車するので、跨線橋でホームを越えて駅舎側のホームに移動すると編成写真が撮影できます。真岡駅は、SL型をした特徴的な駅舎の「SLキューロク館」を併設しています。「キューロク館」を体験するために、5月の乗車時は下車しました。

 ウリは大型蒸気機関車の乗車体験です。圧縮空気で自走するSLに車掌車が連結され、300円で乗車できるのですが、各回1人のみ助士席乗車体験(1000円)サービスがあります。訪問日は9600形、D51形の双方が稼働していましたが、動くSLの運転台に乗車し、運転士の指示に従って汽笛を鳴らす体験は臨場感があり、本当に楽しいものでした。

 真岡駅を出ると、西田井駅、益子駅と停車。11時34分発の益子駅は、益子焼の産地として有名で10人ほどが下車しました。ちなみに「常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷ」(2300円)のフリー乗車区間はこの駅までで、益子駅以北に乗車する場合は、別途きっぷが必要となります。

【写真】SLに引かれたレトロな客車車内を見る

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