まさかの異例タッグ「阪急×JR東日本」 新技術の導入に両者協力「スケールメリットを活かす」

垣根を超えたタッグ結成

相互の強みを活用

 阪急電鉄とJR東日本は2024年8月5日、鉄道技術分野での協力を強化し、お互いのノウハウを共有していくことを目的として、7月26日に覚書を締結したことを発表しました。

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阪急電鉄で運行されている車両(画像:写真AC)。

 両社によると、今回締結された覚書に基づく協力の目的は「新たな時代の鉄道事業の創造」で、具体的には新技術を導入する際の仕様共通化を目指すことにより、スケールメリットを活かした開発コストの低減や設備導入スピードアップに取り組むとしています。
 
 また、覚書の締結により、ワンマン運転に必要な設備や信号保安装置など両社が持つ技術・ノウハウを活用することで、「安心で快適な輸送サービスをサステナブルにお客さまへ提供できるよう、協力を一層強化して取り組んでまいります」とのこと。

 現在、両社ではそれぞれ鉄道技術分野に関するさまざまな取り組みを実施しています。阪急電鉄では、全駅へのホーム柵の設置や全車両への車内防犯カメラの設置を進めているほか、より安全性・安定性の高い信号保安装置の導入に向けた検討を行っています。また、安全性を向上させた上でワンマン運転を実施するなど、さまざまな取り組みを推し進めています。

 一方、JR東日本では、ATACS(無線式列車制御システム)を導入し、ATO(自動列車運転装置)の高性能化により、輸送安定性の向上および、乗客の需要やニーズに応じた柔軟な運行を目指しているほか、首都圏主要線区において、ワンマン運転やドライバレス運転の導入に向けた開発を進めています。

【了】

【えっ、そこにモニター付いてるの!?】進化するJR東日本の取り組み(写真)

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