【空から撮った鉄道】駅も線路も「どこ!?」埋もれる鉄道 工事がたけなわゲートウェイ&品川 出現した「ジャンプ台」とは〈後編〉

高輪ゲートウェイ駅と品川駅の再開発事業は本格化し、TAKANAWA GATEWAY CITYと品川駅西口地区開発は日を追うごとに進行しています。前回の空撮から半年。2024年5月の姿を紹介します。

この記事の目次

・半年で工事はどれだけ進捗した?
・眼下に列車 ファンにはたまらない?高層マンション
・京急の高架橋はまるでジャンプ台
・こんなに違う! 定点空撮 2008年・2024年

【画像枚数】全18点

半年で工事はどれだけ進捗した?

 品川~田町間の再開発は、前編で紹介した2022年と23年の姿から、2024年となった今もかなり進行しています。高輪ゲートウェイ駅に直結したTAKANAWA GATEWAY CITYは1~4街区の建物がどんどん建設されていき、徐々に全体像が見えてきました。

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北方向から全景を見る。左手前が田町駅。左手の高架橋は東海道新幹線の大井車両基地への回送線路で、やがて羽田アクセス線も並走する。左奥が羽田空港。写真中心部に高輪ゲートウェイ駅がある。この位置から見るとTAKANAWA GATEWAY CITYのビルはかなりボリューミーなデザインだ(2024年5月、吉永陽一撮影)。

 2024年5月。昨年10月に空撮してから約半年が経過し、どれだけ変化しているか、現地上空を飛行しました。駅直結の複合棟Iのビルは地上30階となる予定です。昨年の段階で中層階まで建設が進んでおり、その“成長”ぶりはJR山手線の車内からは見ていたのですが、空からの視点はまた違って見えてくるでしょうから楽しみです。

 高輪ゲートウェイ駅の上空に到着すると、骨組みが目立っていた複合棟Iは、外壁もほとんどはめ込み終わり、上層階の斜めになった意匠が姿を現していました。高輪築堤の発掘調査があって工期が当初より遅れましたが、基礎工事が終了すればあっという間に建設されていきます。高層ビルの建設工程は何度も空撮してきていますが、建ち始めると早いのだなと改めて実感します。おそらく内装工事も同時進行しているはずです。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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