海自“ヘリ空母”より巨大! 海保が「超マンモス巡視船」を導入へ 実は“有事”睨んでる?
武装は搭載せず
実際、海上保安庁の担当者はこのたび概要に盛り込まれた多目的巡視船について次のように述べていました。
「国民保護の場合は多目的巡視船が現地に向かい、住民を乗せて安全なところへ輸送。大規模災害の場合は被災地に向けての物資輸送や、緊急消防援助隊などを運ぶことになる。さらに大型の船なので現地での指揮機能も求められると考えている」(担当者)
このような活動を可能にするため、多目的巡視船は、船首の右舷側に車両の積載に対応するためにサイドランプを設けるとともに物資輸送のためクレーンを備えます。さらに小規模な港との間で人員・物資輸送が行われるように複数の搭載艇を装備。大規模な断水が発生した場合も考え、強化された給水機能も持たせます。ヘリコプター3機を格納可能な格納庫を置くと共に、ヘリコプター2機を同時に運用可能なヘリ甲板を船尾に設置します。
「平時でも、たとえばサミット(主要国首脳会議)や万国博覧会のような大規模な海上警備を行う時に拠点として活用できると考えている」(担当者)
ただ、海保によると多目的巡視船はヘリコプターを所属機として搭載する予定はないといいます。「地上の航空基地や他の巡視船のヘリを受け入れて、洋上基地として運用することをイメージしており、PLH(ヘリコプター搭載巡視船)にはならないと思っている」と話していることから、既存の船型とは違う記号が付く可能性があります。また、機関砲などの固有武装は装備しない方針です。
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