飲酒OK! 独海軍の「激レア艦」日本で積んだ食料は? ビール以外の酒も飲むの? 准士官に聞く船上の食生活

軍艦の乗組員らは、船上でどのような食生活を送っているのでしょうか。7か月間にわたり同じメンバーで航海を続けるドイツ海軍の補給艦「フランクフルト・アム・マイン」に積み込まれた食料や、海自では禁じられている飲酒をめぐる話などを同艦の准士官に聞きました。

補給艦で出てくる料理は?

 ドイツ海軍のフリゲート「バーデン=ヴュルテンベルク」と補給艦「フランクフルト・アム・マイン」が2024年8月20日、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に艦隊を組んで寄港しました。ドイツ海軍が「今年最も重要な海洋防衛外交の取り組み」と目しているインド太平洋方面派遣「IPD24」の一環で来航した艦隊です。

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日本に向けて出向前にコンテナを積み込む「フランクフルト・アム・マイン」(画像:ドイツ海軍、(C)Bundeswehr/Leon Rodewald)。

「バーデン=ヴュルテンベルク」は航行中に乗組員のチームを随時入れ替えるクルー制を導入していますが、ドイツ海軍で最大級の軍艦「フランクフルト・アム・マイン」はIPD24の7か月の任務の間、約200人の乗組員(うち女性は15%)が基本的に入れ替えなしで航行を続けています。

 長期間の缶詰生活でストレスがたまりそうな「フランクフルト・アム・マイン」の乗組員たちは、船上でどのような食生活を送っているのでしょうか。その知られざる食生活について、同艦の准士官・マティアスさんにインタビューしました。

 食料230トン、弾薬200トン、燃料9500立方メートル、真水1300立方メートル。これは「フランクフルト・アム・マイン」が搭載できる量です。食料を入れるコンテナは甲板上に設置され、統合された冷却システムにより、熱帯海域でも温度管理をしながら輸送が可能です。

 あまりに膨大すぎて具体的に想像できない量ですが、仮に食料230トンが全てお米だった場合、日本人が一人で一年に食べるお米の量は60kgですので(JA全中による)、3800人ほどが一年間食べられるだけの食糧を搭載できることになります。

 それだけ膨大な食料品を積める「フランクフルト・アム・マイン」では、実際にはどういった食べ物が提供されるのでしょうか。

【写真】艦内の食堂とワイングラスも並ぶ会食テーブル

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