自衛隊の“ジープのお化け”みたいなクルマは何だ!? 「ハマー」とは違う? 最近まで非冷房車も

陸自衛隊の活動するところで、必ずといってよいほど見られる車両のひとつが「高機動車」です。アメリカ製のハンヴィーやハマーによく似た見た目をしていますが、そのスペックや性能はどの程度なのでしょうか。

かつてはクーラーも鍵穴もなし

 高機動車は、自衛隊が使用することを想定して、悪路走破性を含めた機動性は極めて優秀です。実際、水深80cmでも走行できるほか、50cmの高さがある障害物や幅75cmの溝も越え、左右43度までの傾き、60%以上の傾斜地でも登坂可能といったスペックを誇ります。

 また堅牢性に優れた造りになっているのも特徴で、たとえばエンジンに水が入らない限り動ける構造であることから、車内を水洗いできたりもするとか。ちなみに、シート表皮はビニールで、ハンドルはウレタン巻きです。

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幌付きの高機動車。後ろに牽引しているのは120mm迫撃砲。重迫撃砲を牽引できるよう所要の艤装が施されているため、「重迫牽引車」と呼ばれるタイプになる(乗りものニュース編集部撮影)。

 その一方、快適性とは程遠い構造であるのも確かで、たとえばつい最近までクーラー(冷房)がありませんでした。ヒーター(暖房)はエンジンの排熱を使うため備えていたものの、クーラーはコンプレッサーなどの機器類が必要なため設置されておらず、軽装甲機動車をはじめとして装甲戦闘車両でもクーラーが標準装備されるなか、数少ない「非冷房車」でした。

 とはいえ、2~3年前から導入されている車体にはさすがにクーラーが標準装備されるようになっています。

 ちなみに、初期に導入された車体ではドアに鍵穴がなかったため、広報やイベント協力などで一般の駐車場や広場にクルマを停めてもドアをロックすることができなかったそうです。そういった点など、当初は必要ないと削られた装備も、後日現場の意見がフィードバックされて改良が加えられているといえるでしょう。

【激レア仕様かも】これが空中投下するために用意された高機動車です(写真)

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