自衛隊の“ジープのお化け”みたいなクルマは何だ!? 「ハマー」とは違う? 最近まで非冷房車も

陸自衛隊の活動するところで、必ずといってよいほど見られる車両のひとつが「高機動車」です。アメリカ製のハンヴィーやハマーによく似た見た目をしていますが、そのスペックや性能はどの程度なのでしょうか。

大柄だけどヘリの機内にスッポリ収納

 高機動車は屋根が幌なので取り外せます。サイドドアも工具などを使えば脱着可能で、フロントガラスは「ジープ」などと同じく前に倒すことができます。このようにして車高を下げることで、大型輸送ヘリコプターCH-47「チヌーク」の機内へと収容することも可能です。

 CH-47「チヌーク」では機外に吊下げて運ぶこともできるほか、航空自衛隊の輸送機からパラシュートによる空中投下も行えます。このように極めて空輸性に優れているのも高機動車の特徴です。

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電子戦用のアンテナ搭載シェルターを搭載した高機動車。いわゆるピックアップトラック型で、屋根は幌ではなくハードトップ仕様である(乗りものニュース編集部撮影)。

 高機動車は前出の基本タイプ以外に、車体後部を荷台にした、いわゆるピックアップトラック型もあります。このタイプは、車体後部に各種ミサイルランチャーやレーダー装置、通信装置、発煙機などを搭載し、トラックみたいに使えるようにしたものです。

 このピックアップトラック型のバリエーションの多さが、高機動車の汎用性の高さと普及率の高さを体現しているといえるのかもしれません。

 なお、ハンヴィー(軍用)とハマー(民用)のように、トヨタも一時期、高機動車の民間仕様といえる「メガクルーザー」を市販していました。しかし、車体価格1000万円の割に車内は質素だったことから、購入者のほとんどは官公庁もしくは法人だったようで、そういったこともあってか「メガクルーザー」の製造は2000年代初頭で終了しています。

 前述したように、すでに登場から30年以上経つ高機動車はこれまでに約3000両が生産されました。さまざまなタイプが全国の駐屯地に配備され、いろいろな部隊で使用されています。だからこそ、自衛隊の代名詞的存在ともいえるまでになったともいえるのかもしれません。

【了】

【激レア仕様かも】これが空中投下するために用意された高機動車です(写真)

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