「まだまだ飛べる!」 退役始まる「JAL現長距離国際線主力機」…パイロット、整備士らから見た評価とは

JALで長年、長距離国際線のフラッグシップとして運航されてきた「ボーイング-777-300ER」の退役が始まりました。この機体に携わってきたJALのスタッフは777-300ERの旅立ちをどのように見ているのでしょうか。

機体は真っ白&機番もアメリカ籍に…

 JAL(日本航空)で機番「JA734J」として運用されてきた、ボーイング777-300ERが、2024年9月20日に日本を離れました。同社ではこれまで、777-300ERを長距離国際線の主力機として使用してきましたが、この元「JA734J」が、同モデルにおける初の退役機です。この機体に携わってきたJALのスタッフは、この機や777-300ERの旅立ちをどのように見ているのでしょうか。

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「N3243P」として日本を離れた元JALの「JA734J」(深水千翔撮影)。

 同機について「安全運航を支えてきた仲間」と話す777運航乗員部副操縦士の光井淳彦さんは「APU (補助動力装置。胴体最後部に備わる補助エンジン)の力強い音とか、タクシーアウト(自走で地上走行を開始すること)する時のエンジン音とか、まだまだ飛べるぞという風に感じた」と話します。

 また、「JA734J」は、退役の仕方も少し特殊でした。通常多くの退役機は在籍元の塗装をまとい、機体番号もそのままで日本を離れることが一般的ですが、この機体は売却先のアメリカ籍を示す「N3243P」へと機番が変更され、JALのロゴや、尾翼の「鶴丸」マークも落とされた状態での離日となったのです。

 光井さんは「あたり前のように見ている機番がなくなり、新しい N レジ(アメリカ籍の機番)になっていたというのはすごく寂しい思いがある」と述べ、元JA734Jの別れを惜しみました。

 JALの777-300ERは、「ジャンボ機」の愛称で知られるボーイング747-400に代わる国際線フラッグシップとして2004年から全部で13機が導入されました。今回退役した「JA734J」はこのうち4号機で、2005年8月にデビューしています。

「JA734J」の最後の整備を担った羽田航空機整備センター機体点検整備部の井澤裕貴さんは「737に比べて大きさが全然違い、この飛行機を整備するのはすごく大変だと最初は思っていたが、触っていくうちに愛着ややりがいを感じるようになった」と回顧。離日を前に「今後777が減っていくということに寂しい気持ちと、約20年も飛んでくれたという感謝の気持ちがある。まだ気持ちの整理はできていないが、やるからには全力で送り出してあげたいという気持ちが強い」と話していました。

「JA734J」はデビュー以降、中・長距離国際線などで活躍し、「国連生物多様性の10年(UNDB)」など「自然」をキーワードとした各プロジェクトのロゴマークを機体に描いた特別塗装機「JALエコジェット・ネイチャー」として運航していた時期もありました。

 最終時の座席配置はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス244席。定期便ラストフライトは2024年8月20日のシドニー発羽田行のJL52便でした。

【写真】スゴイ姿! これが「真っ白になった元JAL機」全貌と門出です

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