「高すぎる!」非難殺到のアメリカ将来戦闘機、シラけムード拭えず 対案で浮上の“廉価版”とは?

未来的なイメージとともに研究が進む第6世代戦闘機。性能を追求した結果、高コストとなることがすでに指摘されています。そこで対案として浮上しているのが、真逆ともいえるコンセプトの「軽ステルス機」です。

機体にお金をかけないのが現代の戦闘機開発か

 なお、非正規戦ではNGADはオーバースペックであり、低レベルのミッションに対応できる多目的軽戦闘機の必要性も議論されています。ただし、軽ステルス機は軽装になる分、航続距離が短くなり、ペイロードも減少します。これが広大な太平洋地域での運用において問題となる可能性があるのです。

Large 20241007 01

拡大画像

NGADを支えるかもしれない次世代給油機(ステルスタンカー)(画像:ロッキード・マーティン スカンクワークス)。

 アメリカ空軍は次世代給油機、すなわちステルスタンカー構想を進めており、2024年9月にはNGADとも関連していることが確認されています。ステルスタンカーが実現すれば、作戦地域近くで給油できるようになり、軽ステルス機でも活動範囲が広がるでしょう。

 ステルスタンカーを含むさまざまな機能を、軽ステルス機のような有人・無人プラットフォームに分散させ、任務に応じて組み替える方法が合理的であるとの意見も出ています。機体にはできるだけ金を掛けず、ソフトウェアをアップデートすることで最新の状態を維持するというコンセプトです。これが第6世代戦闘機のひとつの解答かもしれません。

 垂直尾翼すらない未来戦闘機のイメージには夢がありますが、あらゆる機能をひとつのプラットフォームに詰め込んでハイエンドを追求する発想は、実は未来的どころか、時代遅れかもしれないという皮肉です。ロッキード・マーティンやボーイングは、NGADの元受け業者としては入札に参加しないことを示唆しており、NGAD計画が事実上凍結されているとの情報もあります。このような巨額の計画が、純粋な軍事的要因だけで動くことはあり得ないのです。

垂直尾翼ないんですが… これが第6世代戦闘機のイメージです(画像)

Writer:

1975(昭和50)年に創刊した、50年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス