本州の北端「列車が来なくなった終着駅」に行ってみたら駅舎がキレイすぎて驚きました! 鉄道を走らせないのはなぜでしょうか?

青森県の津軽半島を縦断するJR津軽線の終着駅である三厩駅は、2022年8月以降、列車が来なくなったままです。しかし、現地を訪れてみたところ、駅舎はきれいに保たれており、利用客の姿までありました。

難読駅としても知られた存在

 青森県外ヶ浜町にある「三厩(みんまや)駅」は、津軽半島を縦断するJR津軽線の終着駅です。非常に読みにくい、いわゆる難読駅名であることと、「最北端」(実際の本州最北端の駅は下北半島にある大湊線の下北駅)という地理的な特性からローカル線の無人駅としては知られた存在といえるでしょう。

 しかし、この場所は長らく鉄道駅として使われていません。2022年8月に起きた豪雨の影響で一帯の路線設備が被害を受け、外ヶ浜町にある蟹田駅から三厩駅までの区間が不通に。路線を復旧させる費用に6億円もかかると試算されたことから、廃止が本格的に検討されるようになりました。

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長期運休となっている津軽線の蟹田~三厩(乗りものニュース編集部撮影)。

 ライフラインである鉄道の廃止には沿線自治体の一部が強く反対しましたが、バスや乗合タクシーによる代替交通手段を整備することで最終的に復旧断念に同意。具体的な時期こそ未定ではあるものの、蟹田~三厩間が廃止になるのは間違いありません。

 筆者は2024年9月下旬、三厩駅を実際に訪れてみました。訪れる前は事実上の廃線駅ということで、失礼ながら廃墟を訪れるような物見遊山的な感覚でした。しかし、現地で実際に見た三厩駅は廃墟などではなく、今も別の形で利用されていたのです。

【まるでパーキングリア!】煌々とライトアップされた三厩駅の外観。内部もキレイ(写真)

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