本州の北端「列車が来なくなった終着駅」に行ってみたら駅舎がキレイすぎて驚きました! 鉄道を走らせないのはなぜでしょうか?

駅舎を乗客の待機場所として有効活用

 外ヶ浜町は商業施設が少なく、移動までの待ち時間をつぶせるような場所はほとんどありません。そのようななか、この駅舎では雨風をしのぐことができ、トイレも利用できることから、旅行者にとっては貴重な存在だといえるでしょう。鉄道駅としては利用されなくなった三厩駅ですが、今後も他の交通手段の乗降場所として有効に活用されていくのかもしれません。

 近郊には津軽半島最北端の龍飛埼灯台や青函トンネル記念館、さらには階段国道といった観光名所があり、これらと合わせて三厩駅を訪れる人も多いようです。

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三厩駅のホームから見た線路。2022年の運休以降、長らく使われていないため、雑草に覆われていた(布留川 司撮影)。

 駅舎の奥にある津軽線のホームと線路は、長年使われていないため至るところが雑草で覆われていてもの悲しい雰囲気を漂わせているものの、それすらも観光資源としては人々を引き付ける不思議な魅力があるようです。

 駅舎内には訪れた人々や鉄道ファンが想いをつづる「駅ノート」があり、見てみると来訪者によって定期的に書き込まれていました。

 ちなみに、三厩駅は2002年に鉄道の日の記念行事の一環としてつくられた「東北の駅百選」のひとつにも選ばれています。選定された大きな理由は、駅周辺に広がる風光明媚な景観だそう。もし、津軽半島を訪れる機会があり、鉄道関係に興味があるならば、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【了】

※誤字を修正しました(10月6日13時30分)。

【まるでパーキングリア!】煌々とライトアップされた三厩駅の外観。内部もキレイ(写真)

Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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