被害総額40億円! 驚愕の「クラシックカー投資サギ事件」優秀なレストア職人なぜ悪事に手を染めた?

2024年9月、兵庫県警は詐欺容疑で高級クラシックカーのレストア販売会社オーナーを逮捕しました。余罪を含めると集金総額は56億円にもなるようですが、なぜ彼は悪の道に走ったのでしょうか。そこには業界の特殊な現状がありました。

容疑者は優秀なレストア職人? 有名店が起こした事件

 室崎容疑者が自身の会社「STAR CRAFT」を設立したのは2012年です。場所は神戸市東灘区で、クラシックカーの整備や販売が主な事業内容でした。

Large 20241009 01

拡大画像

世界的に高値で売買されているS30型の日産「フェアレディZ」。写真はイメージ(画像:写真AC)。

 扱うクラシックカーは、主に1960~1970年代初頭のメルセデス・ベンツやポルシェなどといった、いわゆる往年のスーパーカーで、これら高級クラシックカーを海外から輸入し、レストアしてから販売していました。

 意外なようですが、2023年8月の倒産までは同社の評判は悪くなく、作業に必要な設備もしっかりと整えられており、腕の立つメカニックを何人も雇用して、1台ずつコンディションに応じたメンテナンスやレストア作業を行っていた模様です。

 なかでも欠品による部品在庫のないクラシックカーの場合は、オリジナルのパーツを日本でスキャンし、ベトナムにある関連会社でCAD化して、3Dプリンタを用いて部品を複製していたとか。また、そのようにして製作したものは、部品としても販売していたようで、こうした画期的なサービスにより業界の中でも注目される存在でした。

 筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)は室崎容疑者の犯罪をかばうつもりは毛頭ありませんし、被害に遭われた方の救済を心から祈っています。ただ、彼が最初から人をだますつもりで会社を起こした詐欺師であるとは、こうした経緯や周囲の評判を鑑みると、どうしても思えません。

 事実、室崎容疑者は高校卒業後、大阪のレストア職人に弟子入りし、そこで高級外車のレストア技術を学んでいます。その後、大手販売会社のレストア部門で腕を振るったあと「STAR CRAFT」を設立しました。同社では約10年間で65台をレストアしており、彼が正真正銘のレストアラーであったことは間違いないようです。では、そのような有能な職人であった彼が、どうして犯罪に奔(はし)ってしまったのでしょうか。

【日本で唯一!】ランクルやジムニーの先祖 動く「日本版ジープ」的クルマです(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス