「空中の歩道」超便利! 高架鉄道の下を歩道にして「下りなくていい」街に なぜ日本じゃできないのか

タイの首都バンコクでは、高架鉄道の桁下を活用した高架歩道のネットワークが広がっています。東京のような地下鉄を起点とした地下道とは逆の手法で作られた歩行空間は、その利便性を増しています。

次々と「連結」 通勤にもなくてはならない通路!

 このサイアム地区のスカイウォークは、朝夕は通勤客が多く利用し、日中は買い物客や海外からの観光客で賑わいます。もしスカイウォークがなければ、これだけの人数を受け入れる地上の歩道はひどい混雑に見舞われていたはずです。

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東京の「ゆりかもめ」にもバンコクのBTSと似たような風景はある(画像:写真AC)。

 さらにパトゥムワン交差点上のスカイウォークは“映えスポット”として、国外の観光客をも集める名所になっています。

 一方、観光客が多く滞在するスクンビット地区では、「アソーク駅」から西に延びるスカイウォークにより、各ホテルへのアクセスが大きく向上、さらにスカイウォークと連結する新築オフィスビルが多数誕生しました。またアソーク駅東側はバンコク有数の巨大交差点「アソーク交差点」を空中で渡れるようになり、連結するオフィスビルへの移動時間は、従来の地下鉄のコンコース経由・長い信号待ちが必要な地上の横断に比べ3-5分ほど短縮しました。

 同じくスクンビット地区で、アソーク駅の隣のプロンポン駅も、当初は商業ビル「エンポリアム」のみと連絡していましたが、現在は周辺の大規模な再開発で生まれた大規模なモール「エムクォーティエ」「エムスフィア」などと連結を拡大しています。

 日本においては、都市部の鉄道が地下鉄を中心に整備されていることもあり、こうした高架の橋脚を利用した歩道の設置はほとんど行われていません。またバンコクで実現したビルの大がかりな改装をともなうような開発は、利害関係の調整も難航しそうです。

 しかしバンコクでの成功例を目にするにあたり、たとえば「ゆりかもめ」や「日暮里・舎人ライナー」、さらに今後も延伸予定のある「多摩都市モノレール」の一部など、導入できれば街の活性化につながるところも多いのではないでしょうか。

【これは辛い!!】バンコク「地上の大渋滞」と無縁の高架歩道(写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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