武蔵野線「40年前からの新駅構想」実現する? “最混雑区間”に位置 結局どうなったのか
新駅の計画が進まないワケは
要望に対してJR東日本は、新駅の運営費や管理費などの増加分を上回る収入確保が必要と指摘しています。市は駅の利用者増につなげる基盤整備が必要と考えており、2000年から土地区画整理事業に向けた説明会や勉強会など、啓発活動を行ってきた経緯があります。
ただ、2003年には地権者から土地区画整理事業に反対する要望書が提出されています。市はJRに要望を毎年出すものの、新駅整備の前提条件となる土地区画整理事業に着手できず、計画地で面的な整備を行うことができないため、本格的に動けないという状況が続いているようです。
新駅の計画地が含まれる東浦和地区は、土地区画整理事業の都市計画決定(1967年)から半世紀以上たっても工事に着手できないため、事業の必要性や実現性が低下しており、都市計画を見直す方向のようです。
市は今後、「土地区画整理事業によらないまちづくり」への転換を視野に、地域の特性に応じたまちづくりを進める方針を示しています。現時点では具体的な方針は示されていませんが、果たして新駅構想はどうなるのでしょうか。
【了】
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