「東海道本線の行き止まり」に行ってみた 乗車時間6分のにぎわう支線 100年変わらない“役割”も

JR東海道本線の一部を構成し、支線となっている大垣~美濃赤坂間の美濃赤坂線。わずか5kmの短い路線は、なぜ建設されたのでしょうか。

建設当時のままのコンセプト

 現在では貨物輸送だけの西濃鉄道ですが、市橋線は1930(昭和5)年より、美濃赤坂線に乗り入れる形で大垣~市橋間の旅客輸送も担いました。使われたのは鉄道省初のガソリンカーであるキハニ5000形です。他社との乗り入れは、国有鉄道初めての事例でした。この際、唯一の中間駅である荒尾駅が開業します。

 西濃鉄道の旅客輸送は1945(昭和20)年までに廃止されますが、現在でもJR貨物の貨物列車が1日2往復(土日1往復)、西濃鉄道の乙女坂駅より美濃赤坂線を経由して、名古屋臨海鉄道の名古屋南貨物駅まで運行されています。主な積載物は石灰石ですから、開業時のコンセプトが現在も生きているといえます。

 美濃赤坂線は1958(昭和33)年に電化され、1968(昭和43)年から1年間のみ、東京~大垣間で運行された普通夜行列車(大垣夜行)が、美濃赤坂駅を終着駅にしていたこともありました。

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美濃赤坂駅構内で機関車を付け替える貨物列車(画像:PIXTA)。

 2024年現在の美濃赤坂線は、313系電車3000番台(2両編成)が線内を往復するのみです。同車はボックスシートを備えたセミクロスシート車で、東海道本線の増結用としても使われるのでトイレ付き。支線の電車としては立派な装備です。

 9月、始発列車である大垣駅6時29分発の美濃赤坂行きを利用すると、早朝なのに筆者(安藤昌季:乗りものライター)を含めて9人が乗車していました。意外と盛況です。

【路線図】どこを走る? 美濃赤坂線と貨物線

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