史上初! 海自護衛艦が哨戒艦「アル・ホール」と訓練へ 米軍基地もある「中東の要衝」とは

「ドーハの悲劇」ありましたね。

海賊対処で派遣中の護衛艦「むらさめ」が実施

 海上自衛隊は2024年11月6日、護衛艦「むらさめ」が、初めてカタール海軍と共同訓練を実施したと発表しました。

「むらさめ」は現在、第49次海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務)としてソマリア沖・アデン湾に派遣されています。そこで、同艦をペルシャ湾へと回航し、ドーハ沖でカタール海軍の哨戒艦「アル・ホール」と2国間の親善訓練を実施しました。

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海上自衛隊として初めて2国間訓練を行った護衛艦「むらさめ」の乗員。奥に見えるのはカタール海軍の哨戒艦「アル・ホール」(画像:海上自衛隊)。

 カタールは、中東ペルシャ湾に突き出たカタール半島を領土とする君主制のイスラム国家です。

 その地政学的な要因から、同国にはアメリカ中央軍が駐留しており、首都ドーハの近郊には米軍用のアッサイリヤ基地が開設されています。また、石油や天然ガスの埋蔵量が多いため、日本とも経済的なつながりは強く、外務省が大使館を置いています。

 加えてペルシャ湾は、日本の原油輸送における重要ルートであることから、海上自衛隊も相互理解の増進を図るとともに「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、このたび日カタール親善訓練を実施した模様です。

【了】

【写真】これがカタール哨戒艦「アル・ホール」です

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