京王線ー中央線エリア直結 南北道路“空白地帯”を貫く道路はできるのか? 都立公園と“はけ”を横断
公園の駐車場へのアクセス道路が実は……。
「府中東小金井線」未整備区間はどうなってる?
東京都建設局が2024年11月29日から12月1日にかけて、都市計画道路「小金井3・4・11号線」と「府中3・4・16号線」の未着手区間について、住民向けのオープンハウスを開催します。
両路線は、甲州街道(国道20号)から東八道路を経て、五日市街道までを南北に結ぶ「府中東小金井線」の未整備区間にあたります。
府中市内の甲州街道から人見街道までは「あんず通り」として開通済み。小金井市内の連雀通りからJR中央線を経て五日市街道までは一部拡幅事業中ですが、「東大通り」として、それぞれ通行が可能です。
そのあいだに立ちはだかるのが、野川沿いの国分寺崖線、いわゆる「はけ」と呼ばれる崖の地形です。
東八通りよりも南側の府中市内は、府中市が整備事業を進めていますが、「はけ」を横断する東八道路から連雀通りまでの府中・小金井市境区間は未着手となっています。その線形は、都立武蔵野公園と小金井市内の崖上の住宅街を貫きます。
府中東小金井線は2016年に策定された「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」で、優先整備路線として選定されています。しかし、自然豊かな「はけ」の地形や公園、住宅街を貫くことから、特に小金井市内で意見が割れており、小金井市が9月にも、事業の必要性について“地域固有の視点から”独自の検証を行うなどしています。
もし、この区間がつながると、府中東小金井線は西武多摩川線に並行し、「調布保谷線」(武蔵境通り、伏見通りなど)と「小金井街道」の間を貫く南北の幹線となり得ます。
このエリアでは甲州街道から五日市街道までを貫く南北道路が存在せず、その役割を果たす小金井街道などが渋滞する要因ともなっています。府中東小金井線の整備によって、交通の円滑化や地域の防災性向上などが期待されています。
【了】
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