そこにモノレール?立体道?「南多摩尾根幹線」4車線化後も“中央分離帯がやけに広い”ワケ

多摩ニュータウンを貫く「南多摩尾根幹線」の4車線化事業が進んでいます。広大な幅員が確保されながら、その一部しか使われていない状況がようやく変わりつつありますが、4車線化後もやはり“広い中央分離帯”が残ります。

広い用地に「ただの山道」南多摩尾根幹線道路

 多摩ニュータウンの南部を東西に貫く「南多摩尾根幹線道路」の4車線化工事が進んでいます。広大な用地が確保されながら、ほとんど活用されずに、暫定2車線のまま渋滞が慢性化している「未完の幹線」がようやく変貌しつつあります。

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尾根幹と鎌倉街道との交差部では陸橋の工事が進む。今回の4車線化で唯一の立体交差箇所(乗りものニュース編集部撮影)。

 南多摩尾根幹線は多摩川に架かる多摩川原橋(調布市)から町田市に至る16.6km。うち稲城市から多摩市にかけての9.5kmは、標準43m、最大で60m近い幅員が確保されながら暫定2車線のまま、未活用の空間が長らく放置状態となっていました。

 完全に容量不足となっている現状を変えるべく、2020年から順次、全線の4車線化が進んでいます。稲城市内には1.8kmのトンネルも新設されます。

 現在の暫定的な車道は、本線に対する「側道」になるところもあれば、道路の形態が大きく変わる箇所も。

 例えば、2024年7月末に工事説明会が行われた、JR武蔵野線をまたぐ稲城市の「竪谷戸大橋」。ここは現在の2本の橋のあいだに4車線分の橋が新設され、既存の橋は歩行者・自転車道となり、クルマが通らなくなります。

 58mの幅員がある稲城市向陽台地区も、中央に4車線が新設され、現在の車道は、片側約19mもの幅を持った「歩道・植樹帯等」に取り込まれる形となるのです。

 ただ、4車線化後もなお、南多摩尾根幹線には中央分離帯が広く残る箇所が少なくありません。

 たとえば、小田急電鉄の車両基地がある谷をまたぐ多摩市の「唐木田大橋」。ここは事業区間の終端に隣接する箇所で、すでに4車線となっていますが、2本の橋の間が広く空いたままになります。

 こうしたスペースに将来、何かが造られるのでしょうか。

【確かに広い】これが生まれ変わる「尾根幹」の全貌です(地図/写真)

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