こ、これが東京「免許センターメシ」のクオリティなのか… 驚くべき“食堂”の進化! 鮫洲・江東・府中で食べ比べてみた
運転免許試験場に行く際は、どのくらいかかるかといった時間ばかり気になりますが、食堂は楽しみでもあります。実は鮫洲・江東・府中と都内3か所の試験場は、どこも食堂が進化しています。では一番おいしいのはどこでしょうか。
食堂のすぐ横で免許を受け取る「江東」
実は筆者、江東の試験場に行くのは初めてでしたが、ここには駐車場がありませんでした。近隣のコインパーキングにクルマを停め、試験場の中に入るとすぐ係員が筆者に歩み寄り「更新ですか? 予約はありますか? ないですか?」と声をかけてきました。
一瞬ビクッとしましたが、ウソをつくのも良くないので「いえ、食堂を利用したくて」と言うと、「それなら4階に上がってください」と素早く返答。その後、係員はまたすぐに、筆者の後ろの来場者に声をかけ、行く先をテキパキと案内していました。
係員が細かく行き先を聞くのには理由がありました。江東の試験場は鮫洲、府中に比べて敷地が圧倒的に狭く、来場者の動線が狂うと大混乱を招きかねないようです。そのため、高い位置に大きな表示があり、各所に色分けされた道筋ができていました。
その整理感は鮫洲、府中とは比べられないほど徹底されています。やや威圧的に感じるところもありましたが、円滑に更新業務を進めるための施策として思えば、来場者も当然キビキビと目指すべき窓口に向かうべきでしょう。
先ほどの係員に教えてもらった通り、エレベータで4階へと上がりました。やはり限られた敷地だからなのか、免許証の交付窓口と食堂がワンフロアに共存しています。結果として交付窓口にカレーやラーメンの香りが漂うという独特の状況ですが、新しい免許証交付を待つ人々を横目に、筆者は食堂でランチを交付してもらうことにしました。
メニュー構成は鮫洲、府中とほぼ同じ。ここで筆者は醤油ラーメン(650円)をオーダーしました。
食堂のカウンターには、「はい、あなたこっち!」「はい、番号でお呼びします!」とキビキビと注文者の動線を正す初老のスタッフの方がおり、その厳たる所作はまさしく警察官的。もしかしたら元警察官の方が定年後の再就職などで働かれているのかもしれません。
言われた通りに待つと、筆者の番号が呼ばれました。サーブされた醤油ラーメンは、いかにもザ・昭和なビジュアルで、食堂のラーメンのお手本のような完璧ぶり。
スープをすすると、これがまた絶品。普通の町中華のお店と比べても負けず劣らず、あるいは凌駕する味わいであり、優しい和風だしが丸く舌先を癒してくれます。また、黄色いちぢれ麺、焼き豚もスープにバッチリ合っており、江東の食堂が好きになりました。
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