「この機体も候補だったの!?」 空自の新練習機選定に“第三国”の影 陸自にも食い込む“ダークホース国”とは

航空自衛隊の次期初等練習機の選定には、トルコ製の機体がエントリーされていました。また、陸自車両の選定にもトルコの影が。世界で勢いをつけるトルコの防衛装備品、日本で受け入れられる余地はあるのでしょうか。

「トルコいいよ」になるのか?

 結果として、NMS 4×4とAACEは選に漏れてしまいましたが、陸上自衛隊が導入を計画している多用途無人航空機では、イスラエル製の「ヘロンMk.II」とともに、トルコのバイカル・テクノロジーズが開発したUAS(無人航空機システム)「バイラクタルTB2S」を調査対象としており、導入される可能性も大いにあります。バイラクタルTB2Sはウクライナがロシアとの戦いで大きな成果を挙げた「バイラクタルTB2」の改良型です。

 バイカル・テクノロジーズはバイラクタルTB2の艦載機型「バイラクタルTB3」の開発も進めていますが、同社でゼネラル・マネージャーを務めるハルク・バイラクタル氏は「日本も早く艦載戦闘用UASを導入すべきで、バイラクタルTB3はいずも型ヘリコプター搭載護衛艦にフィットする」と述べており、日本へのバイラクタルTB3のセールスに関心を示しています。

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バイラクタルTB2S(画像:バイカル・テクノロジーズ)。

 トルコ製の防衛装備品を日本が導入する場合、トルコとの国益が必ずしも一致しないアメリカの反発も予想されます。また国内メーカーや欧米メーカーの製品との競合になれば、能力や知名度の不足から不利になる可能性もあります。

 ただ、トルコの防衛産業は着実に力を付けており、前に述べたバイラクタルTB2のような世界的ヒット製品も誕生しています。短期的には難しいのかもしれませんが、長期的視点で見た場合、国内や欧米のメーカーの製品に引けを取らない性能を持ち、価格も安いトルコ製防衛装備品の導入は、それほど非現実的な話ではないのかもしれません。

【了】

【スバル、脱落】これが空自の後継練習機の“候補機”たちです(写真)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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