南九州の梅雨に負けた? 人気観光列車「いぶたま」はなぜ脱線したのか?

2014年6月21日(土)の午前11時頃、JR九州の指宿枕崎線で脱線事故が発生しました。脱線の原因となった線路への土砂流入は、なぜ起こったのでしょうか。

徐行運転を行っていたにも関わらず発生した事故

 脱線の原因となった線路への土砂流入は、なぜ起こったのでしょうか。

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「いぶたま」は2両編成で、車両の海側が白、山側が黒という塗り分けが外観の特徴。鉄道ファンからは「あしゅら男爵」という表現も。

 当時、鹿児島県の薩摩半島では前夜から激しい雨が断続的に降り続いており、列車が脱線してしまった21日の朝には1時間あたり49.5mmという豪雨を記録。国の運輸安全委員会による調査結果はまだ発表されていませんが、この大雨の影響で地盤がゆるみ、土砂が流出した可能性が充分に考えられます。

 なぜそんな大雨で列車を走らせたのか、疑問に思うところでしょう。

 もちろん鉄道会社はこうした災害を想定し、マニュアルを作り備えています。会社や路線の状況によって具体的な対応は異なりますが、1時間あたりの、また連続の降雨量が一定の基準値を越えた場合に、土砂災害の発生などに備えて徐行運転を行う、運転を中止するといった対策を行う場合が多くみられます。

 JR九州もこの事故が起きた当日、そうした対応を行っていました。午前7時20分に1時間あたり30㎜の雨を記録したため、25km/hの徐行運転を実施。線路の雨による影響が考えられる場所について、保線員が点検に向かいました。その結果、問題が確認されなかったため、10時10分に徐行運転を解除。そして10時57分、特急「指宿のたまて箱」2号が指宿駅を発車します。

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