異議の多い北陸新幹線の停車駅問題 埼玉県も参入か
北陸新幹線の停車駅について新潟県と富山県から異議が出ており、知事や関係者がJRに要望する状況になっていますが、そこへさらに埼玉県が加わるかもしれません。
熊谷駅と本庄早稲田駅にも停車を
2015年3月14日に開業予定の北陸新幹線。その列車は埼玉県内において大宮駅に全列車が停車しますが、熊谷駅と本庄早稲田駅は長野止まりの「あさま」だけが停車します。
この件について2014年10月14日(水)に行われた記者会見で、新聞社の質問に答える形で埼玉県の上田知事が言及しました。
上田知事はまず「北陸新幹線は飛行機との戦いを意識しており(速達形の「かがやき」が熊谷駅、本庄早稲田駅を通過するのには)ひとつの理がある」と発言。続いて「(正確に調べたわけではないが)佐久平駅や安中榛名駅、上田駅と比べれば、熊谷駅や本庄早稲田駅のほうが人が乗っているのではないか」「熊谷駅、本庄早稲田駅に停車するようになれば埼玉の客を北陸へ運ぶのも、通勤・ビジネス客を東京へ運ぶのも便利になる」「そうしたことをアピールして少しまばらに停車してもらえるよう、熊谷市や本庄市などと一緒にJRへお願いしていきたい」という主旨の回答をしています。
JR東日本によると、2013年度における各駅の1日平均乗車人員は熊谷駅が4557人、本庄早稲田駅が2152人、安中榛名駅が270人、佐久平駅が2498人、上田駅が2821人です。
また知事の発言、「まばら」という言葉から佐久平駅や上田駅には停車し、熊谷駅と本庄早稲田駅は通過する「はくたか」について、熊谷駅と本庄早稲田駅への一部停車を求めるものとみられます。
北陸新幹線の停車駅については、速達形列車の「かがやき」に関して新潟県や富山県から異議が出ており、知事や市長らがJRへ停車を要請する、「停車応援ソング」を作るといった状況になっています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
金沢や富山から乗った人が熊谷・本庄早稲田に行こうとすると必ず途中で乗換を強いられる。これは確かにバグというべき失態ダイヤだ。
その前にこだま号タイプの列車が無いのが問題では。
小山や那須塩原も同じようなものですし、宇都宮も盛岡より北は乗り換えが必要ですよね。
長野乗り換えは階段移動になることもありますが、高崎乗り換えなら同じホームか向かい側なので、苦情を言うほどのことではないと思います。