深夜、伴走車と共に突如出現 時刻表に載らない蒸気機関車

蒸気機関車に連結されていた「SL伴走車」

 またこの蒸気機関車の回送にあたって、そのすぐ後ろに「SL伴走車」という謎の車両が連結されていました。

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回送される蒸気機関車の後ろに連結されていた「SL伴走車」(2014年11月23日、恵 知仁撮影)。

 蒸気機関車を電気機関車などでけん引して回送する場合、蒸気機関車の車輪部分が熱を持つといったトラブルが起こりえます。そのため蒸気機関車を回送する場合はその状態を常に監視し、途中の停車駅では点検する必要があることから、その要員が「SL伴走車」に乗車しているのです。

 また蒸気機関車の回送は低速で行われるため、ほかへの影響が少ない深夜帯に行われる場合が多く見られます。

 ちなみに、水郡線全通80周年を記念した臨時快速「SL奥久慈清流ライン号」は、水戸発常陸大子行きが12月5~7日に1日1本の運転です。JR東日本水戸支社では「水郡線全線開通80周年を沿線の皆様と共に盛り上げてまいりますので、どうぞご期待ください」としています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 山手線が、自動運転あり得ません。